今回の記事では、マンションの防音フローリングの張り替えを行うリフォーム費用についてのご紹介となります。
防音フローリングとは?
防音フローリングとは、遮音の役割を果たしているクッション材がフローリング裏面に付随している床材となります。防音の水準は主に「LL-40」と「LL-45」の2つがありまして、防音規定の数字が少ない方が階下へ足音が聞こえづらくなります。
マンションにはそれぞれ「施工フローリングはLL-45を最低限度とする」といった防音規定が設けられています。現在住まわれているマンションの防音規定について知っておくことが、防音フローリング選びに必要な要素となります。
※日本建築学会の遮音性能基準
防音フローリングのデザイン紹介
「べ-シックタイプ」・・・コストパフォーマンスが高く、人気があります。
「銘木柄」・・・希少性が高く、独創性な風合いをもちます。
「石目柄」・・・モダンな空間を演出し、高級感のある風合いをもちます。
その他にも「ペット対応フローリング」や「無垢材フローリング」などもございます。
防音フローリングを張り替える費用
2パターンの広さを想定した防音フローリングの張り替え費用の概算をご説明させて頂きます。
①6畳1部屋[約10㎡]の防音フローリングを張替える場合
▷ 仮設工事 約19,800円
【養生費】【搬入搬出費】 など
傷から保護する役割を持つ養生シートを職人が作業する室内スペースや通路に張る作業となります。また室外の搬入搬出を行う経路にも養生シートを張る必要があります。商品を搬入し、廃材を搬出する手間費も含まれております。
▷ 解体工事 約38,500円
【既存床面解体費】【既存巾木撤去費】など
現在張られている防音フローリングや巾木を剥がします。剥した防音フローリングや巾木は産業廃棄物のため、専門業者によって搬出する必要があります。
▷ フローリング 約75,900円 ※防音フローリングはベーシック柄をセレクト
【フローリング材】【専用ボンド】
新しく防音フローリングを搬入し、鉄筋コンクリートの床スラブ上にボンドで張る「直張工法」にて施工します。
▷ 巾木 約3,630円
【巾木】
部屋の壁と床の境目を仕切る‘‘見切り材‘‘を張ります。
▷ 張手間費 約38,500円
【フローリング張手間費】【巾木取付費】
職人がフローリングを張り、巾木を取り付ける手間費
以上の金額に、諸経費5%と端数調整を含めまして
約18万円位となります。
銘木柄をセレクトされた場合、総額に+1万円で約19万円位、石目柄の場合は+8万円で約26万円位となります。
② 3LDKのマンションの防音フローリングを全て張替える場合
マンション全体で約75㎡のうち、LDK・洋室3部屋・廊下をあわせた約53㎡の防音フローリングを張替えた場合の費用としてご紹介させて頂きます。
before
after
■ 34畳[約53㎡]の防音フローリング張替え費用
▷ 仮設工事 約74,000円
▷ 解体工事 約248,600円
▷ フローリング 約377,300円 ※防音フローリングはベーシック柄をセレクト
▷ 巾木 約14,300円
▷ 張手間費 約198,000円
以上の金額に、諸経費5%と端数調整を含めまして
約93万円となります。
銘木柄をセレクトされた場合、総額に+18万円で約111万円位、石目柄の場合は+37万円で約130万円位となります。
防音フローリングを張り替えるリフォーム事例
それでは最後に、実際のリフォーム事例をもとに防音フローリングの張り替え費用について確認していきたいと思います。
▣東京都北区M様のリフォーム事例
LDと洋室をあわせた約27.5㎡の防音フローリングを張替えた場合の費用としてご紹介させて頂きます。
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after
before
after
金額内訳としては、
▷仮設工事 約57,200円
▷解体工事 約148,000円
▷フローリング 約232,100円
▷巾木 約9,600円
▷張手間費 約90,800円
以上の金額に、諸経費5%と端数調整を含めまして
約628,000円となっております。
以上をご参考にして頂きまして、防音フローリングの張り替えを行うリフォームについてご検討頂ければと思います。