マンションでの無垢のフローリングについて
- 30代
- 埼玉県
- 男性
- 作成日時 : 2015/12/02 20:33
- マンション
- 床/壁/天井
- 自然素材
マンションでフローリングを張り替える場合、無垢のフローリングを利用するのは不向きなのでしょうか?
教えて下さい。
山商リフォームサービスからの回答
向き不向きで回答しますと、木造の一戸建てと違い、鉄筋コンクリート造のマンションの場合は不向きだと思います。
その理由については解説が必要となりますので、少々長文となりますがご説明させて頂きます。
まず始めに、無垢フローリングの多くは「捨貼り施工」(ビス止め施工)によって工事を行います。この捨張り施工は、ビス止めの効く木造の建物に適した工事でして、床がコンクリートのマンションでは対応が難しくなります。
マンション用で、無垢の防音フローリングもごく一部存在しているのですが、(ウッドワン「無垢ピノアース グランドフローリングL-45」等)これらの商品は「ボンド施工」となります。
シックハウスなどのアレルギーの原因となるホルムアルデヒドは、床材ではなく主に「ボンド」に含まれておりまして、無垢ではない一般的なフローリングの場合、床材内部は細かい木材を凝縮して固めた素材となっており、この凝縮に「ボンド」を使用しております。
その為、前述の通りせっかくフローリングは無垢材を選択しても、マンションの場合は結局工事の際に、ボンドを利用する事となります。
またマンションにおいて、ボンドを利用せずにフローリングの工事する方法はあります。
フローリングをビス止めできる様に、マンションのコンクリート床の上を「2重床(置床)工法」に改築してしまう方法です。
しかしながら、この仕様に改築する場合は、スケルトン・リフォーム(リノベーション)の様な、大掛かりな工事が必要となってしまいますので、実際には床の工事のみを行う場合は、あまり現実的な提案ではありません。
(注意:マンションによっては、もともと2重床工法の構造となっている建物もあります。この場合は木造一戸建てと同じように「捨貼り工法」が可能となります。)
長文となりましたが、これらの理由からマンションでは無垢材のフローリング施工は不向きという結論になります。
ただし、ここまで説明しておいてという事になりますが、そもそものお話しで弊社で取扱いしているメーカーの商品では、ボンドも含めて無垢材以外の商品であっても、全てホルムアルデヒドの発散区分が「F☆☆☆☆ (フォースター)」に認定された安全な商品となっております。
F☆☆☆☆は、シックハウス対策として建築基準法に対応したマークとなりますのでご安心頂ければと思います。
尚、安全基準を満たした認定商品であっても、個人差は生じると思いますので、アレルギーに不安のある方は専門の医療機関にご相談下さい。
最後に無垢材の検討理由が、健康面よりも「質感」「デザイン」が好きだからという方も少なくありません。その場合は無垢材ではないものの、そのデザインに類似した商品がマンション用でも色々とご提供可能ですので、お好みに合わせた提案が可能です。
是非お気軽にご相談下さい。