鉄筋コンクリート造の耐用年数
- 50代
- 千葉県
- 男性
- 作成日時 : 2018/04/14 12:59
- 戸建
- 家全体(フルリフォーム)
築35年の鉄筋コンクリート造の自宅(一戸建て)を全体的にリフォームした場合、建物はあと30年位もちますでしょうか?
山商リフォームサービスからの回答
お問い合わせ頂きまして有難うございます。
建物の耐用年数についてですが、基本的には現在の建物の状態や環境に大きく左右される為、申し訳ありませんが具体的な回答は難しくなってしまいます。
そこで観点が少し変わりますが、国税庁が定めております建物の「減価償却資産の耐用年数」という内容についてご紹介させて頂きたいと思います。建物という資産に対して納税が必要となる期間でして、鉄筋コンクリート造の耐用年数は住宅用の場合、47年と定められております。あくまで税制上のお話しとはなりますが、1つの目安にはなると思います。
ただし、鉄筋コンクリート造の場合は、50年どころか100年は強度を保つと言われるケースもあります。
コンクリート内部の鉄筋は、水や空気に直接触れますと酸化して錆びてしまいますが、それらを防いでいるのが鉄筋と相性の良いコンクリートの役割となります。高アルカリ性であるコンクリートに囲われている事で、鉄筋は半永久的に錆びません。しかしながら、常に外気や雨(酸性雨)にさらされているコンクリートをそのまま放置しておきますと、次第にコンクリート自体が中性化していく為、いずれ鉄筋も錆びてしまう結果となります。錆の発生した鉄筋は内部で膨張する為、今度はコンクリートにひび割れを発生させるという悪循環が起きてしまいます。
コンクリートや鉄筋の酸化を防ぐ為には、塗装などの定期的なメンテナンスをしっかりと行っていく事が重要となります。その結果、100年は少し大げさな気も致しますが、47年よりも長く建物強度を保っていく事が可能となります。