現地調査なしの相見積りについて
- 30代
- 東京都
- 男性
- 作成日時 : 2022/01/18 10:59
- 金額
- 山商の理念・社内規定
現地調査なしで他社からの見積もり結果を見て相見積もりを取っていただくことは可能ですか?リフォーム業者であれば他社の見積書を見ればリフォーム内容がわかるので通常は可能だと不動産屋から聞いています。
山商リフォームサービスからの回答
お問い合わせ頂きまして有難うございます。
リフォームにおきましては、相場を事前に確認する為の概算見積書ではなく、他社様と金額比較する為の見積書となりますと、他社様の資料だけでは現地調査無しの条件で見積書を作成するというのは難しくなります。
理由としましては、他社様のお見積書を拝見させて頂きまして、実施される工事内容はある程度把握できると思いますが、「何故」その商品や工法がセレクトされたのかという理由までは明確に見えてこないからです。
例えば、フローリングを張り替えたいという希望があった場合、
・デザインの好み
・フローリングの厚み
・防音性能は必要か不要か
・ワックス掛けが必要か不要か
・床暖房対応は必要か不要か
・ペットは飼われているか
・現在のフローリングの下地材はどの様になっているのか
・フローリングはどこまで繋がっているか
・巾木の交換は必要か
こういった事を全て確認した上で、適正なフローリングが選ばれているはずです。
他社様の見積書で、上記条件に応じた「A」というフローリングが見積書に明記されていた場合、本来ですと弊社では同じ条件の中では「A」よりも「B」という商品の方が人気で、更に金額もお安く提供できる可能性があります。
しかしながら、何故「A」というフローリングが選ばれたのかという理由が見積書だけでは分かりませんので、お打ち合わせや現場調査をしていない弊社の立場では、勝手に「B」という商品に変更提案する事もできず、「A」という商品での金額提示になってしまいます。
これらがリフォームの見積書全ての項目に該当しますので、他社様が得意としている提案商品という土俵での比較となってしまい、その会社の優位がどうしてもくつがえりません。これでは、お客様が本来求めている金額比較としては成り立たないと思いますので、冒頭に申し上げた通り、他社様の見積書では正当な金額比較は難しくなります。正直なところ弊社としましても、不利な条件が前提となってしまいますので、この時点での概算金額の提示は避けたいという心理が働きます。
また、それ以上にリフォームの重要な要素として、どういった工法で工事を行うかというのも会社ごとに異なる判断となりますので、これは会社や担当者の知識・設計レベルに依存します。その提案内容が、リフォーム後の仕上がりの綺麗さにもつながってきますので、前述の商品選びと同様に、より多くの工法や実績がある会社であれば、見積書の工事内容自体が変わってくる事もあり、やはり他社様の見積書だけではその判断は難しく、正当な比較はできない事と思います。
仮に、弊社以外のリフォーム会社が、他社の見積書内容を参考にして、それよりも安い金額でご提示されたとしましても「では、この内容で契約して下さい」とお話しをしたら、間違いなく契約の前に「金額と内容は変わる可能性がありますので、1回現場調査させて下さい」という回答になるはずです。
不動産会社様は、不動産を扱うプロの方ではありますが、建築やリフォームのプロではありませんので、この辺りの詳細までは理解が難しいところだと思います。
最後に誤解が無い様に触れさせて頂きますと、リフォーム会社を比較する上で、弊社としましては相見積りを取られる事自体は強く推奨しております。お客様自身のスケジュール調整や打合せの労力は大変だと思いますが、1社1社のリフォーム会社と時間をとって頂きまして、現場調査を行った上でプランやお見積金額を比較される事をお勧め致します。
リフォームは高額な商品・サービスとなりますので、しっかりと検討された上で後悔のない会社選びとなります事を願っております。