ベランダの拡張
- 40代
- 埼玉県
- 女性
- 作成日時 : 2016/06/23 14:41
- 戸建
- ベランダ
- 賃貸
木造戸建てベランダのリフォームを検討中です。
既存のベランダは狭いL字型です。これを正方形4畳ほどに拡張したいのですが、可能でしょうか?
また価格はどのくらいになりますか?
山商リフォームサービスからの回答
ベランダの拡張につきましては、本来ですと工事が可能かどうかは、構造的概念(2×4構造ではないか?)や法律的概念(建築基準法など)の事前確認が必要となりますが、それらを除いて回答致しますと「技術的」な面では問題なく対応可能なリフォームとなります。
ただし、お客様の「拡張」という表現がベランダの「延長」という意味を指している場合、その方法は少し変わりますので簡単にご説明させて頂きます。
木造住宅という事ですが、ベランダ自体も外壁面と同じ仕上りの造作タイプのケースと、ベランダだけはアルミ製のメーカー商品が後付け設置してあるケースがあります。(その他、鉄骨造のベランダ等のケースは省かせて頂きます。)
造作されたベランダの場合ですと、木造となりますので改築後の雨漏り対策をしっかりと行う必要があり、ベランダを途中から延長する工事方法は、つなぎ部分による影響でベランダのどこかに無理や歪みが生じる可能性があり、雨漏りのリスクを増やします。状況にもよりますが、基本的には既存ベランダはある程度の範囲を一度解体した上で、しっかりと作り直すイメージをして頂ければと思います。
同じくアルミ製のベランダの場合は、メーカー商品の為に規定以外の特殊な「現場加工」が難しくなってしまいます。その後のメーカー保証問題もありますので、大きなサイズのベランダにまるごと交換する方法が一般的です。
いずれの場合であっても4畳ほどの広さのベランダとなりますと、ベランダの前方部分には足(または足を含む壁)が必要となりますので、その点は事前にご認識下さい。ここでは、それぞれのパターンに分けてリフォームの概算費用を回答させて頂きます。
■パターン①
現在、木造で造作されている外壁面と同じ仕様のベランダの場合
・足場 100,000円
・養生費 30,000円
・既存バルコニー解体処分工事 80,000円
・基礎工事(柱地面設置部) 60,000円
・木工事(4畳バルコニー下地造作) 320,000円
・板金工事(サイディング・笠木・雨樋等) 380,000円
・左官工事(基礎部モルタル) 10,000円
・塗装工事 40,000円
・防水工事 120,000円
・壁付け物干し 8,000円
諸経費5%を合わせまして、合計1,200,000円位となります。
※2階部分増築工事の為、足場が必要となります。
※屋内からの動線(掃出し窓や勝手口)の新設が必要な場合は別途費用となります。
※1階部分には、ベランダの支えとして一部壁ができます。
※既存外壁面がサイディングの場合と仮定しております。モルタル塗装の場合は費用が変動します。
■パターン②
現在、アルミ製のメーカー商品が外壁に後付けされたベランダの場合
・既存バルコニー解体処分工事 50,000円
・バルコニー 220,000円
[サイズ:2間×6尺(3640mm×1820mm)]
[本体面材:縦太格子]
[床:塩ビのデッキボード]
・オプション(壁付け物干し) 8,000円
・土間斫り処分(足部 2箇所) 6,000円
・取付費 80,000円
諸経費5%を合わせまして、合計382,000円位となります。
※本体の正面を目隠しパネルタイプにしますと、7-10万円程高くなります。
※床をアルミ素材の丈夫なタイル等に変更しますと、10万円程高くなります。
※窓(戸袋)を避ける加工や雨樋の移設等が必要な場合は別途費用となります。
ベランダのリフォームは、広いバルコニーへの改築を希望される場合ですと、安い費用とは言えない工事となります。前述の通り、広げる事によってベランダの1階部分に新たに足や壁が必要となりますので、庭やガレージにも影響があります。その辺りの問題や費用対効果も含めて、よく検討頂く必要があると思います。