排水管の交換時期と金額について
- 30代
- 神奈川県
- 女性
- 作成日時 : 2017/07/09 15:00
- マンション
- 金額
築30年のマンションです。専有部分の排水管について、交換要否の確認はできますか。また、要交換の場合、費用はどれくらいかかりますか。
山商リフォームサービスからの回答
築30年のマンションという事で、排水管については塩化ビニル管が利用されているのではないかと思います。
塩化ビニル管は、紫外線の影響を受けない床下などの場所でしたら、基本的には経年劣化はせず、錆等も発生しません。その為、素材としては50年ほど持つ可能性もありますが、30年程経過してきますと繋ぎ目などから小さなひび割れが生じている可能性がありますので、水漏れなどの可能性は少しずつ高まっております。
マンションの場合、床下に点検口などがあるケースは少ない為、目視による確認ができないので、要否の判断というのは難しい点となりますが、上記の理由で交換した方が良いのは間違いありません。
ただし、水漏れなどの緊急的な問題が発生している訳でなければ、排水管交換のみのリフォームというのはよく検討した方が良いと存じます。
もう1つの金額の質問に関係してきますが、キッチンや浴室などそれぞれの水まわりから、床下を通ってマンション共有のPS(パイプスペース)までの排水管を交換する必要がありますので、その交換作業を行う為に全ての経路の内装を一度解体する必要があります。
当然その復旧工事も行いますし、水まわりの設備については一度取り外して再設置する作業が生じますので、ご自宅の排水経路で範囲に違いはあるものの、それなりの工事規模となってきます。
金額について具体的に回答するのは少々難しいのですが、排水管の交換自体は1mあたり3,000~4,000円程度の費用で対応可能なのに対して、それに付随する解体から復旧工事、水まわり設備の取り外し取り付けなどを含めますと、100万円前後はかかってしまうのではないかと思います。
そこまで費用を掛けて工事を行い、実質キレイになるのは新しく交換した排水管と内装の一部のみとなります。水漏れの心配ごとがなくなりますので、もちろん考え方次第だとは思いますが、掛けたリフォーム費用に対する効果としては、少し寂しく感じます。
例えば今後、マンション全体の改修工事が行われる機会や、お客様自身が水まわりの交換リフォームを検討した際に、同時に排水管の交換を検討されては如何でしょうか?その場合でしたら、工事としての無駄な費用も発生しませんので合理的だと思います。
工事自体は早いに越した事はありませんので、そのタイミングの見極めは重要となります。同じマンション内で、排水管の影響による水漏れが発生していないかといった情報も集めながら、良く検討頂ければと思います。